蝦夷鹿と一緒にキャンピング

知床半島のウトロなどでキャンプしたら、蝦夷鹿だらけですよ。

なんて言うとびっくりされるかも知れませんが、実際、知床半島の自然遺産地域内にあるキャンプ場を訪れると、蝦夷鹿一家もテントを張って…はいませんが、そのキャンプ場を生活の場としているのです。今の時代、共存というのは、こういうことなのかも知れません。

キャンプ場の草を日がな食べては、有機肥料ともいうべき糞をあちこちに残していきます。場内の豊かな緑はこうやってケアされているようです。

そんな場所にキャンプを張り、鹿を番犬代わりに見たてて、中でゆっくり休んでいると、テントのシートを隔てた外で、ずっと聞こえているのが鹿たちの草を食(は)む音です。普通聞き慣れている肉食や雑色系の動物とは違い、臼歯しかない草食動物独特のミシミシという音です。時々鼻息も聞こえたり。

家族揃って食べたり、しばし休んだりしている蝦夷鹿を見ていると、いやなことも忘れてしまいます。