伝統の北海道食文化への回帰

北海道の蝦夷鹿は、絶滅を回避するために実施した保護政策による頭数の極端な増加によって、一変して深刻な危険を招く事態へと陥りました。農作物の被害のみならず、道路や線路上で人間との接触、大事故にならないとも限らない、様々な事故が続きました。

蝦夷鹿との共存の方法を考え直すと共に、かつてより伝統的に蝦夷鹿が北海道で食文化に貢献してきたことを顧み、今一度その方向で蝦夷鹿の増加対策を考えることにしたのです。2000年代に入ると、北海道の各地で捕獲した蝦夷鹿を食用に利用するための施設ができ、食肉としての流通を軌道に乗せ始めました。ハンバーグを主体にして、その他加工食品に利用する試みが広く注目を集め、今後ますますのメニュー増加を考えています。また、肉だけでなく、鹿革についても、皮革製品の開発を2000年代後半より進めてきています。

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都市部に住む人にとっては、牛豚鶏以外の鳥獣の肉というのはなかなか馴染みの薄いもので、ましてや奈良公園のようにフレンドリーな動物として親しまれている鹿にいたっては、気持ち的に抵抗を感じないでもないだろうが、新たな食材として、まずは味わってみる価値はあります。